10取材先:(株)アグリサービス鈴鹿● 鈴鹿市JA鈴鹿の子会社として、地域に根差した農業を行う。生産振興や新たな担い手の育成・確保にも取組んでいる。[取得認証] JGAP11月から3月にかけて、三重県はもちろん東海エリアにも出荷されている。厳しい寒さに耐え抜いて風味と甘さを増した、郷土の〝美人〞な白ねぎ 冬になると〝鈴鹿おろし〞と呼ばれる強い北風が吹く、三重県北部の鈴鹿山麓。周辺に広がる「黒ぼく土壌」は保肥力が高く、地元の露地栽培に重宝されています。肥沃な土壌と山麓特有の寒さの中で育てられた白ねぎは、中身が詰まって身が締まり、上品な甘味が特徴です。 そんな白ねぎを中心に、鈴鹿市で多くの露地野菜を育てる「(株)アグリサービス鈴鹿」。白ねぎだけで約1haの面積を栽培し、年間約30トンを出荷します。畑では、土を白ねぎにかぶせる「土寄せ」に力を入れることで長くて白いねぎに仕上がるよう工夫。また、わずかに栽培期間の長さが異なる多品種を使い分け、出荷時期に合わせて栽培することで安定的な生産を可能に。収穫後は専用機械を使って根切り・皮むきを一本一本行い、平均1日で100ケース程度の出荷が行われています。 平成30年には、白ねぎをはじめとする12品目の青果物生産において県内JAで初となる「JGAP認証」を取得し、地域の農家を牽引する存在に。栽培方法や労働環境の管理を徹底し、食の安全はもちろんのこと、環境や労働者にも配慮した農業への取組や、農福連携を推進して地域の雇用を生みだし、地域社会にも貢献しています。 こうして、愛情を込めて食卓へと届けられる鈴鹿の白ねぎ。丸ごと焼いて、焦げた葉を剥がして食べると、とろけるような甘味を堪能できます。薬味として香りや食感を引き立たせるだけでなく、主役の食材としてもぜひ味わってみてはいかがでしょうか。太さごとに3L、2L、Lと仕分けを行い、傷や曲がりがないかチェック。三重県の産地を訪ねて。LOCAL×FOOD
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